感染症情報:アマゾナス州におけるインフルエンザ流行の可能性について

平成31年3月1日
在留邦人の皆様へ
在マナウス日本国総領事館
 
感染症情報:アマゾナス州におけるインフルエンザ流行の可能性について
 
1 概要
(1)2月27日、ウィルソン・リマ/アマゾナス州知事は、本年、アマゾナス州において、H1N1型インフルエンザによる死亡例が増加傾向にあるとして、非常事態宣言を発令しました。
(2)アマゾナス州保健監視基金(Fundação de Vigilância em Saúde)は、SARS(重症急性呼吸器症候群)感染例195名のうち39名がH1N1ウイルスの陽性、25名がRSウイルスの陽性と発表しております(その他は除外ないし調査中等)。
(3)上記ウイルス感染による死亡例は以下のとおりです。
 ●H1N1ウイルス
  マナウス市:8名、マナカプル市:1名、パリンチンス市:1名、イタコアチアラ市:1名
 ●RSウイルス
  マナウス市:2名
(4)同基金によると、現在同州にはH1N1型のインフルエンザワクチンが存在しないことから、感染拡大防止のため、同ワクチンの早期配給を保健省へ要請中との由。
(5)また、同基金は、カーニバル休暇に向け、インフルエンザに関わる医療体制を整えるとし、少しでも感染の兆候を感じた場合は、直ぐに最寄りの病院で診察を受けるよう注意喚起を行っております。
 
2 予防策
(1)人混みを避ける。
インフルエンザの感染経路は主に飛沫感染で、感染者の咳やくしゃみからウイルスが飛び散り、感染します。人混みに入る可能性がある場合は、マスクを着用することで感染リスクが低減されます。
(2)手洗いの徹底。
手洗いは手、指など、身体に付着したインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法となります。
(3)適度な湿度の保持。
空気が乾燥すると、のどの粘膜の抵抗機能が低下し、罹患しやすくなります。適切な湿度(50%~60%以上)保つことを推奨します。
(4)十分な休養。
免疫力を高めるために、十分な休養をとることが大切です。