海外安全対策情報(平成29年4月~6月)

平成29年7月18日
在マナウス日本国総領事館
領 事 班
 
 
海外安全対策情報(平成29年4月~6月)
 
1 治安情勢及び犯罪の傾向
マナウス市における2017年4月~6月の犯罪認知件数合計は47,514件で,前年同期比-2.7%(349件減)となっております。当地治安機関による取締り頻度増強等の効果は見られるものの,日常生活において最も身近で警戒が必要な殺人(強盗殺人含む)・強盗・窃盗事件の発生件数合計は月平均約5,483件(約176件/1日当たり)と,非常に高い数値を保持しており,予断を許さない状況です。
 
2 邦人の被害事案
該当事案なし。
 
3 邦人以外の被害事案(在留邦人の居住地区等関連のみ抜粋)
(1)4月24日(月)午前,マナウス市セントロ地区に所在する刑務所(Cadeia Raimundo Vidal)にて,囚人6名の脱獄事件が発生しました。脱獄した内の4名は脱獄直後,駆けつけた軍警察官との銃撃戦の末に逮捕されましたが,2名は逃亡しました。
 ※脱獄犯グループは首都第一コマンド(PCC)の構成員であり,1月1日にマナウス近郊刑務所で発生した大規模集団虐殺及び集団脱獄事件に関連し,敵対するファミーリア・ド・ノルテ(FDN)への報復を目論み,脱獄を企てた模様です。
 
(2)5月13日(土)午後7時頃,マナウス市ノッサ・セニョーラ・ダス・グラッサス地区ジョアオ・ヴァレイロ通りに所在するスーパーマーケットにて強盗事件が発生しました。武装した3人組の強盗犯は店内へ侵入し,店内のレジから現金を強奪(総額約5,000レアル),その後タクシーで逃走しました。
 
(3)6月27日(火)午前8時頃,マナウス市アドリアノポリス地区ウンベルト・カルデラーロ通り路上にて,車両に乗った4人組による連続強盗事件が発生しました。模造品で武装した同犯人組は,同路上を歩いていた通勤途中の被害者3名からバッ
グや携帯電話などを奪い逃走。その後直ぐに,事件発生現場周辺において警戒を行っ
ていた軍警察により逮捕されました。
 
4 テロ・爆弾事件発生状況
4月21日(金)午後,マナウス市パルキ・デス地区アマゾナス・ショッピングセンター内1階の男性トイレにおいて,爆発物(手製の時限式)が発見されました。爆発物は同日16時頃,従業員からの通報によって駆けつけた軍警察爆弾処理班によって撤去されました。
 
5 誘拐・脅迫事件発生状況
該当事案なし。
 
6 日本企業の安全に関わる諸問題
現地従業員の通勤バスに対する強盗事案が早朝・深夜の時間帯に発生しています。(幸い,邦人駐在員等に関わる被害はなし。)