治安情報「マナウス市北部近郊にて発生した集団脱獄事件について(その2)」

平成29年1月5日
                                                平成29年1月4日
在留邦人の皆様へ

                                                在マナウス日本国総領事館
                                                領 事 部

             治安情報「マナウス市北部近郊にて発生した集団脱獄事件について(その2)」

1 事件の概要
 既報のとおり,1月1日(日)の夜,マナウス~ボアビスタ間を繋ぐ国道174号線のマナウスから8km地点の刑務所(Complexo
Penitenciário Anísio Jobim)で犯罪組織間の抗争が原因の囚人による暴動が発生し,56名の死者を出し,刑務所職員等を人質に取り立
て籠もる事件が発生しました。
 暴動は1月2日(月)午前中には鎮圧されましたが,混乱に乗じ近辺の刑務所施設と併せ184名の囚人が脱獄し,4日朝時点で56名が再
逮捕されておりますが,まだ128名の脱獄犯が逃亡中の模様であるところ,現在,公安当局が一体となって捜索を進めているとのこと
です。

2 総領事館からのお願い
(1)報道等により最新情報の入手に努めるとともに,周囲の状況に注意を払い,不測の事態に巻き込まれることのないよう十分注意
  してください。

(2)脱獄犯は現金などを所持していないことが考えられるため,強盗や誘拐などの二次犯罪を犯す可能性があります。銀行から現金
  を引き下ろす際の周囲の警戒や,可能な限りグループで行動する,大きな鞄は持ち歩かない,外出時は周囲に気を付ける(特に警
  戒心が緩む帰宅の際は注意が必要),など十分な注意が必要です。

(3)万が一、被害に遭われた場合は、生命の安全を第一に考え行動して下さい。
  ・慌てず冷静に対処する(急な動作で相手を刺激しない)。
  ・絶対に抵抗をしない。
  ・相手の顔を直視しない(抵抗の意味で顔を覚えられたと捉えられる)。
  ・反撃すると誤解されないように、相手に無断でポケットや鞄などに手を入れない(両手を挙げた体勢からポケットに指を指す工
   夫など)。