令和5年秋の叙勲受章者の決定

令和5年11月3日
11月3日、日本政府は令和5年秋の叙勲受章者を発表しました。
在マナウス日本国総領事館管轄内の受章者は1名(外国人叙勲1名)で、概要は以下のとおりです。
 
氏名 年齢 住所 勲等 国籍
ニーロ・ヒグチ 71歳
 
アマゾナス州
マナウス市
旭日中綬章 ブラジル
(主要経歴)
 現 国立アマゾン研究所 森林管理試験所主任
 現 国立アマゾン研究所 熱帯林科学ポスグラ・コース教授
 
(主な功績)
 森林の管理・保全分野の研究で世界的に著名なヒグチ氏(平成19年には、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のメンバーの一人としてノーベル平和賞を受賞)は、同分野の日伯共同プロジェクトにおいて活躍し、「ブラジル・アマゾン森林研究計画(ジャカランダ・プロジェクト)」(平成7年~平成15年)のプロジェクト・マネージャーや「アマゾンの森林における炭素動態の広域評価」(平成22年~平成26年)の伯側共同研究代表を務め、これらのプロジェクトを通じて、日伯間のアマゾン環境分野の協力の基礎を構築した。
 また、30年以上に亘り、国立アマゾン研究所の熱帯林科学ポスグラ・コース教授を務め、日本の大学・研究所との間の学術交流も推進しており、日本の研究機関と協力しながら、森林保全分野の後進の育成に積極的に取り組んでいる。
 さらに、日伯両国間の友好親善にも取り組み、昭和57年に徳仁親王殿下(現天皇陛下)、昭和63年に文仁親王殿下(現秋篠宮皇嗣殿下)がマナウスを来訪し、国立アマゾン研究所を御視察された際には、これら御視察の準備、日系人研究者の殿下への謁見等の調整に尽力した。