アマゾン川支流において発生した船の沈没事故について、以下のとおりお知らせ致しますのでご注意下さい。
1.概要
8月29日午後9時40分頃、アマゾン川支流上、アマゾナス州サンタ・イザベラ・ド・リオ・ネグロ市沖合で(マナウス市から北西約630キロメートルの地点)、約60人の乗客を乗せた船が、岩と衝突し沈没した。なお、乗客乗員は付近を航行中の漁船等により全員救助された模様。
2.総領事館から
(1)アマゾン川上での船舶遭難事故について
近年発生したアマゾン川を航行中の船舶が座礁、沈没した主な事例は以下のとおりです。
○2004年9月、乗客約100人を乗せた船が、アマゾン川支流リオ・ネグロ川上を航行中沈没し、13人が死亡した。
○2010年3月、乗客92人を乗せた船が、アマゾン川支流ソリモンエス川を航行中沈没し、乗客2人が行方不明となった。
(2)船舶を利用する際の注意点
当地では、アマゾン川を航行する船舶が座礁、沈没する事故が多発しております。船を利用する際は、特に
①乾期の間(6月~11月頃)は川の水位が大幅に下がる時があるため事故が増加する傾向にある、
②運賃が安価な船の中には、定員を大幅に超過する、十分なメンテナンスしていない、あるいは乗客名簿を作成しないものも存在し、事故の危険性が高まり万一事故被害にあった場合に救助が極めて困難になる
などのリスクが存在することを考慮に入れ十分注意下さい。