2016年リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック情報 【マナウス】
基本情報
アマゾナス州マナウス市は南緯3 度に位置し,アマゾン川支流のネグロ川と同ソリモンエス川との合流点から15Km手前のネグロ河左岸にあります。マナウス市の気候は,熱帯雨林気候のため年中,高温多湿の日々が続きます。乾季(比較的雨の少ない時期:6月~9月)と雨季(雨の多い時期:12月~3月)の2シーズンあり,4月と5月は雨季から乾季への,また,10月と11月は乾季から雨季への移行期と位置付けられています。オリンピック・サッカー競技が開催される8月のマナウス市の最高気温は36.9℃,最低気温は26.4℃で(2015年,国立気象観測所-Inmetマナウス事務所),雨の降らない日など日差しも強く,街中では気温も上昇し体力を消耗しますのでこまめな水分補給を心掛けてください。
【基本データ】
- 時差:日本より13時間遅れ(マナウスの午前0時が日本の午後1時)
- 服装:日本の夏の服装で問題ないが,屋内では冷房が効いていることもあるため,長袖があると便利。
- 保健衛生:当地は黄熱病の指定地域になっている。この他,マラリア,デング熱,ジカ熱等蚊を媒体とする疾病の患者が都市部を含め発生している。その他,A 型肝炎及びB 型肝炎の感染率も高い。飲料水は水道ではなく,ミネラルウォーターを購入する。
- 公用語:ポルトガル語。英語は市内の高級ホテル,空港等の一部職員及び富裕層,知識階級層の一部を除いて,殆ど通用しない。
- 通貨:一般の店では,現地通貨のレアルのみ支払い可能で外貨は使用不可。
- クレジットカード:ほとんどのホテル,レストラン,土産物店等で主要なカード(VISA,Master等)が使用できるが,タクシーではほぼ現金払いのみなが多いので注意。
- チップ:チップの文化はない。レストランではサービス料として10%が加算されていることが多い。
- 電圧:127Vと220Vが混在している(多くは127V)。周波数は60Hzである。しかし,電圧の変動が激しく(90~130Vの範囲) ,また停電、落雷も頻繁にある。
その他,当館「マナウス案内」のページをご参照下さい。
観戦上の注意事項
早めの行動
試合開催日は,交通規制などの影響で道路渋滞が激しくなると予想されます。また,競技場も相当な混雑が予想されますので時間に余裕をもってお出かけください。
競技施設内持ち込み制限物品
25リットルを超える大型バッグ,ガラス容器,アルコール飲料,過剰なノイズを発する機器,レーザ機器の他,手振り国旗(突起物に当たるため,布のみ可)などが持ち込み制限の対称とされています。
観戦チケットの扱い
観戦チケットは必ず正規のルートから入手してください。
決して偽チケット売人から購入しないでください。
また,購入済みチケットを売買すると犯罪になり得ます。
交通情報
- アレーナ・ダ・アマゾニアへのアクセス(RIO2016サッカー競技公式ガイド/PDF版)
- 試合当日の交通規制及び迂回路(7月15日付)

- アレーナ・ダ・アマゾニアへのアクセス(7月15日付)

治安情報
マナウスでの緊急連絡先
- 在マナウス日本国総領事館: +55-92-3232-2000 (時間外)+55-92-99966-5894
- 警察: 190
- 消防: 193
- 救急: 192
- 交通局: 194
治安情勢
アマゾナス州公安局の犯罪統計によれば、マナウス市における2015年の犯罪認知件数は106,228件で前年比と比べ14.66%(13,581件)増加しております。その中でも、殺人、強盗殺人、強盗事件等の凶悪犯罪が増加しています。
特に年間認知件数の多い犯罪を、人口10万人当たりの犯罪発生率/年に換算し、マナウスと日本で比較すると、殺人約49件/10万人(日本の約61倍)、強盗事件2,088件/10万人(日本の約835倍)、窃盗事件1615件/10万人(日本の約2.4倍)となっており、滞在する際には十分な注意が必要です。
犯罪発生地域
マナウス市内で犯罪件数の多い地区はCENTRO地区であり,観光客を狙ったスリや,ひったくり,置き引き等の被害が多く発生しております。外出の際はなるべくシンプルでラフな服装を心掛け,貴重品を分散して所持することや,外でのスマートフォン,タブレットの使用を控える等の注意が必要です。
在留邦人の多くが居住するADRIANÓPOLIS地区,NOSSA SENHORA DAS GRAÇAS地区,PARQUE 10 DE NOVEMBRO地区周辺の治安は比較的安全とされていましたが,最近では路店やショッピングセンター内での強盗も発生しており,体感治安の悪化が感じられます。万が一強盗に遭遇した際には,慌てず冷静に対処する,相手の顔を直視しない,急な動作をしない(抵抗と勘違いされないよう),相手に無断でポケットや鞄などに手を入れない(両手を挙げた体制からポケットに指を指す工夫)等の注意が必要です。
工業団地付近については貧困地区もあり,歩行者も少なく路上強盗が発生している他,ポンタネグラ地区の川岸では週末及び夜間に飲酒によるケンカ等のトラブルが発生しております。市内には北部を中心にスラム街(ファベーラ)が点在しておりますので,迷い込まないようご注意下さい。
外出時の注意事項
- 後をつけられたり,不審者がいないか常に周囲を警戒する。
- アクセサリー等は身につけず,手荷物は最小限にし,カメラ等はカバンの中に入れる。
- スリ,引ったくり,置き引きは昼夜場所を問わず発生しているので,荷物からは絶対に目を離さない。
- 銀行,ATM,両替所を利用する際には細心の注意を払う。(可能であれば複数名で入店)
- 移動についてはタクシーを利用する。
- 流しのタクシーは利用せず,ラジオタクシーかタクシー乗り場に駐留しているタクシーを利用する。
- 路線バスでの移動は極力避ける。(突発的なバス強盗が発生することや,路線も複雑であり危険地域への迷い混みを避ける)
- 万が一,強盗にあった際は,生命の安全を第一に考え行動してください。
その他,当館「安全の手引き(平成28年度)」をご参照ください。
感染症情報
予防接種
ブラジルでは予防接種義務はありませんが,イグアスの滝,ベロオリゾンテ,マナウスは黄熱ワクチン推奨地域であり,予防接種を受けることをお勧めします。詳細は以下の厚生労働省検疫所HPを確認してください。
http://www.forth.go.jp/news/2016/0251708.html
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
感染症対策
最近,ブラジルではデング熱及びジカウィルス感染症が流行しています。ジカウイルス感染症の潜伏期間は2~12日(多くは2日~7日),主な症状は,軽度の発熱,頭痛,筋肉痛,関節痛,斑丘疹,結膜炎,疲労感,倦怠感などです。ワクチンはなく,現状蚊に刺されないことが唯一の予防策です。外出する際には長袖,長ズボンを着用し,蚊の忌避剤(虫除けスプレー等)を塗布してください。また,妊娠中の方及び妊娠の可能性のある方は,ブラジルへの渡航・滞在をお控えください。蚊に刺され,必要な場合は,帰国した際に空港等の検疫所でご相談下さい。詳細は以下の厚生労働省HPにより確認して下さい。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109899.html
http://www.forth.go.jp/news/2016/01261317.html
医療情報
救急病院
- Hospital 28 de Agosto (州立オリンピック緊急指定病院)
- Hospital Unimed Parque das Laranjeiras (私立総合病院:小児・産婦人科以外)
- Hospital-Maternidade e o Pronto-Socorro Infantil Unimed(私立小児産婦人科院)
- Hospital Adventista de Manaus (私立総合病院)
- Hospital João Lucio (州立)・Pronto Socorro da Criança Zona Leste (小児病院:公立)
- Pronto Socorro da Criança Zona Sul (小児病院:公立)
- Hospital Tropical (熱帯病・感染症専門:公立)